【隙間語研究会】
ここには多くの方々の協力を得て作られた「その言語にない言葉」という意味の言葉を置いておきます。これらの新しい言葉のうち「死角語」「盲点語」「日陰言葉」のネーミングはchoumeiさんが考えてくれたものです(1)(2)。他にも一緒にこの隙間語関連の話題を一緒に考えてくれた人たちにもあつくお礼申し上げます。

【隙間語】
母国語の語彙に似たような言葉はあるのだけれど、他の言語から紹介されたその言葉が表す意味だけピンポイントで欠落しているような言葉。例がうまく思いつかないので、思いついた人は補足してください。

【未訳語】
まだ翻訳されていない言葉。インテリが日本語の文章の中に英語の単語をそのまま入れ込んで使っているような言葉。

【無意識語】
普段無意識に使っている言葉が、他の言語を使う人から見ると意味不明だったりわかりづらかったりする言葉。日本語のちゃんとしなさいの「ちゃんと」はまさに日本人にとって無意識語。

【名無し語】
対象になる物自体は認知しているものの、そのもの専用の言葉を当てはめていないもの。英語にとって「お湯」はhot waterと表現するけども、お湯がどういうものかはわかっている。だからお湯は英語にとって名無し語。

【未消化語】
カタカナ言葉の外来語のように、その国の言葉に翻訳できていない言葉。プライバシーやコアコンピタンスなどの言葉は未消化語、哲学など日本語化して意味が通じるものは外来語。

【慮外語】
まったく考えても見なかった、こんな概念があるなんて知らなかったしましてや言葉になってるなんてそんな!と思ってしまう言葉。昔の日本人にとってプライバシーなんてまさに慮外語だったのではあるまいか。

【死角語】
今まで全くそれを表す言葉を持たなかったけれど、言われてみればそういう概念や言葉は何となく理解できるなあと思える場合に用いる。隙間語よりも漠然としているが慮外語ほどものめずらしくもないような言葉。死角語の中からその文化や言語に親和性のあるものが盲点語である。

【盲点語】
今まで全くそれを表す言葉を持たなかったけれど、他の言語からそういう概念なり言葉なりを紹介されて「ああこれは便利だ」として感心されてしまう言葉。一旦知れ渡ってしまえばただの外来語になってしまう可能性大。

【日陰言葉】:その国の言語に輸入されてうまく溶け込んでいるように見えてその国の文化になじまず、死語化してしまっている言葉。

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